ほんとのおわり
京都東インターに着く。
ヒッチハイクとしては最高レベルにやりやすい。
ただ、難点なのが路駐が多いこと。
高速に乗るには二車線のうち右に行かなくてはならないので、路駐があると停めにくいし出にくいのである。
一度断念し、反対側へ向かうも停まる気配が無い。
20分やって、あまりの気配の無さに、勝手に「こっちは反対方面しか行かないのか、、、」と決めつけて、最初のポイントへ移動。
すると、、、
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いるわいるわ。
俺合わせて4組いるわ。
ここ、どうやら有名らしい。
みんな東へ向かうので一致団結、ヒッチハイカー仲間として粘る。
すると、、、
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20台目はトルコの方。
なんと我々全員乗せてくれた。
目的地の一宮まで一気に進む。
途中、一般道と組み合わせながら進んだが、この方がとてもひょうきん。
道行く1人の女性には必ずクラクションアピール。
経験国籍は数え切れず、女がいたら突っ込むのが男。
かーなり盛り上がった。
一宮よりも養老の方が高確率らしいので、養老で降ろして頂く。
そして彼らとも養老でお別れ。
短い時間だったが、楽しかった。
さらば若き青年たちよ。
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単独行動を再開。
お昼を食べようとするも、目ぼしいものがなく即座にヒッチハイク開始。
暑かった。非常に暑かった。
汗が滴る。静岡・横浜方面を掲げること約20分。
さっきからいかついお兄さんが見てたんですよ。
目つけられたかな、何もしてないけどな、こわいなぁこわいなぁ、って言いながらチラッと見てみると、やはりこちらを見てる。
怖いので駐車場の方を見てると、おでこに汗が溜まったので手で拭った。
その瞬間、「乗ってくかー?」と、そのいかついお兄さんから声がかかった。
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21台目は仕事帰りの方々。
運転席にはいかついお兄さん、助手席には優しそうなお兄さん。
高松から群馬までハイエースで帰るとこだったとのこと。
養老から鮎沢まで乗せてくれた。
鮎沢というと、足柄SAの1つ東京寄りのPA。
最高。一気に帰れる。
しかも、いい話を聞かせてもらった。
昔の仕事のこと、若かった時のこと、ヒッチハイカーをたくさん乗せたこと、今の仕事のこと、世の中のこと、趣味のこと、、、
たくさん聞かせてもらった。
途中のSA・PAでは飲み物やアイス、さらには彼女へのお土産も買ってくれた。
なんだろう、この心の広さ。いろんな経験してきた人にしか身につかないような雰囲気でした。
2人に出会えたことは本当に運が良かった。
今思い出しても泣けてきます。
覆面パトカーの見分け方、富士山ナンバーが静岡軍か山梨軍かの見分け方、女性との遊び方、そんな豆知識的な事まで教えてくれたんですよ。
なぜか説得力があるから怖い。
乗せてくれた理由を聞くと
「いや、兄ちゃんさぁ、手で汗拭ってたでしょ。」←先述した、養老での事
「それがさぁ、あんまり爽やかに見えたから思わず声かけちゃったよ〜」
との事。やっぱり爽やか一番。やってみるものです。
いろんな話をして、ルート変更までしてもらい鮎沢PAに着。
鮎沢はトラックが多いので、「コンテナを見て横浜行くやつを 今から言うから、それに声かけてけば帰れるよ」と、ボブサップもびっくりの特技を披露してくれたお兄さん。
やはり握手は固かった。感慨深い。思いっきり感謝を告げて、お別れ。
ありがとうございました。
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鮎沢には17時頃に着いた。
夕食を済まそうとするも、やはり鮎沢限定なるものは無く、横浜戻って食おうと決め、PA先端の方でヒッチハイク開始。
超イケメンなトラック運転手の兄ちゃんに激励してもらったり、行き先違うけど頑張れって言ってくれる家族だったり、やはり人は暖かい。
しかし、その思いに反するように辺りが暗くなってきた。
コンコンヒッチハイクは今回やりたくなかったので、なんとか粘る。
とろろの様に粘って待つ事40分。
一台のファミリーカーが行ってしまった、、、と思いきやバックで戻ってくる。
そして停まる。
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22台目は大阪から帰省中のご家族。
ご夫妻はなんと教職に就いてるらしい。
教職について、色々話を聞けた。
大阪は思ったよりも人懐こい生徒が多いらしい。
やっぱりこういうことは若い内にしかできないので、旅行とかたくさんしなぁということや、教職に就くならたくさんの経験をした方がいいということなど。
「 ヒッチハイク最後の方々が教職関係者とは。
大橋君はもってるよ。運いいよ。」
自分でも常々そう思っております。
そして、横浜駅まで送って頂ける。
と思ったら、家の住所を聞かれた。
なんと、家まで送ってもらえることに。
こんなヒッチハイカーいるだろうか。
将来なりたい職業に就いてる方々に乗せてもらい、様々なエピソードを聞き、冗談も混じって楽しい雰囲気の中、家まで送って頂ける、、、。
俺もこんな心の広い大人になろうと思いました。
東名から保土ヶ谷バイパス、横浜新道へ、、、
どんどん地元へ近づいていく。
長いヒッチハイクの旅が終わろうとしてます。
車内は相変わらず明るい雰囲気。
関西独特の空間でした。
別所インターを降り、鎌倉街道を上大岡方面へ。
ここらへんで、ヒッチハイクの感想を聞かれたので、なるべく簡潔に気持ちを込めて伝えました。
やはり感慨深いです。
ヨーカドーを、サンクスを通り過ぎ、遂に。
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自宅!!!
到着しました!!!
20時30分!!!
最後に乗せて頂いた皆さんと握手をし、感謝。
教師になる約束をして、お別れ。。。
やーーーーっと着いた!!
即座に婆ちゃんの家に。
果物を剥いてもらう。
そしてお世話になった方々へ連絡。
みなさん喜んでくれた。
よくやった。
この言葉は何度聞いても嬉しいものです。
全部で22台の車にお世話になりました。
本当にありがとうございました!!!
またどこかでお会いできることを楽しみにしてます!!
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アホな筆者はアホな友人に電話。
恐らく、まだ旅を続けたかったのでしょう。
銭湯行って、ヤビツ峠行こうぜ
行ってきました。
帰り道寝てしまって申し訳なかった。
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こんな感じで、私のヒッチハイク旅は幕を閉じました。
とても楽しかった!!
初日、家を出るまで
(本当にやるのか?)
って思ってたけど、いざ勢い任せにスケッチブックを掲げてみると、意外にもすぐ慣れる。
恥ずかしさもあるけど、なんか慣れる。
そして、乗せてもらえた時の感動は恐らく他では味わえないです。
道中辛くても挫折しそうでも、終わってみると意外と寂しさを感じるものです。
感想は次回簡単に書きたいと思います。
お疲れさまでした。